旧小樽ロシア美術館 所蔵品
  1998年に閉館した小樽ロシア美術館の所蔵絵画です。当時のソ連政府の支援で、収集されたレベルの高い絵画が中心です。現在、ロシアでは美術品の海外持出しを強く規制しており、入手が困難な作品も含まれています。
 
    なお、これらの作品は美術館や全国巡回展示会で展示に使用され額縁等に輸送にともなうキズ等があります。また、箱も傷んだものが多く、これらの点についてはご容赦をお願いします。
 
  ロシア絵画は旧帝政時代、ソ連時代から国策として厚い保護政策がとられ、その中で高度な芸術性が育まれ、高い評価の作品を生み出してきました。

  近年、ソ連時代から低迷していたロシア経済は資源を基盤に急激な経済成長を遂げています。
  生活の向上、ナショナリズムの台頭も伴って芸術・文化が見直され、高い輸出関税の設定など、絵画を含む文化財の保護政策がとられるようになりました。

  ここで紹介しています絵画は、ソ連崩壊前後に美術館設立を目的に輸入した作品です。
  日本でのロシア絵画の評価は、対ソ連感情などから決して高いものではありません。
  全ては確認していませんが、ロシア国内で日本より高い価格で取引きされている作品も多く見られます。
 
  ロシアでは商慣行が確立されていないことと、送受金の煩雑さから現状では難しいですが、
これらが解消すれば、ロシア絵画をロシアのオークションで販売することも可能になるかもしれません。
 
  絵画はあくまで鑑賞を目的にした美術品ですが、将来、ロシアで売れるかもしれないと言う
夢を持つのも楽しいものです。確立は宝くじよりは、はるかに高いと思いますが・・・。